お正月のお節料理には欠かす事の出来ない食材です。主産地としては埼玉の青くわいに広島の白くわいが中心ですが、京野菜や加賀野菜にも含まれており、大切に受け継がれてきております。ご存知のとうり球塊からでる芽がくわいの一番の特徴で芽が出るから目出度いに結び付くことからお正月の縁起物としてお節の中には必ず用いられてきました。くわいには独特のえぐみがある為茹でこぼしてえぐみを取ったりして調理します。ただ最近中国からのフレッシュが入ってきており、中国産にも日本種のものと中国種のものと2種類あり中国種のものがえぐみが少ないとのことで逆に国産より好まれるというような話を聞いたことがあります。また煮物にするときに一度油通しをしてから煮たり、きれいな色に仕上げるのにクチナシを使ったりもいたします。くわいせんべいを作るときは薄くスライスしたものを水に十二分にさらしてから揚げます。これは結構美味しいもので私も大好きです。このくわいとは別の物になるのですが、 よく中華料理の炒め物などに独特のシャリシャリとした食感のくわいをご存知かとおもいますが、これは鳥芋(からすいも)とか呼ばれている近い仲間のイヌクログワイというのが正式名だそうです。これもなかなか食感がよく私としてはこちらのほうが好みでもあります。普段あまり口にしない食材ですので、お正月には是非とも皆さんに召し上がっていただきたいものです。
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